先日の日本老年医学会で学んだ内容の一部をまとめてみました(第2弾)
こちらは専門用語でそのまま記述しております
医療研究は諸説ありますので、先生方によっては異なる見解も勿論あります
一説として興味のある方はお目通しくださいまし
認知症初期の方に、週三回以上の運動習慣があると40%くらい海馬の状態を維持できるが、限られた認知機能だけへの影響に留まるので運動+知的活動+など複合的に取り組む必要がある
コグニノートなどのツールを利用して予防の底上げが必要
自分で自分の活動を管理してもらう(セルフモニタリング)とフィードバックに活用できる
MCI→ IADL→ BPSD →ADL→ QOLの順に低下する
大切なのはBPSDの低下をどう防ぐか
「周辺症状という言い方はおかしい」ので「BPSD」(行動・心理症状)と呼ぶようになった
BPSDを正確に評価する事が重要
内容、頻度、重症度リスク、介護負担、出現様式など…
評価はNPIが良い(AD・血管性・FTLDは評価できるか、レビー小体型認知症などはダメ)
ある程度進むと、BPSDは何種類かが同時に出てくる。大元を見極めないと、精神薬投与になってしまう。まずは非薬物療法を考えるべき!
DLB(レビー小体型認知症)では嫉妬妄想が30%くらい出る
ご自身が身体合併症を伴い始めてから始まることが多い。特に活発すぎる配偶者の存在が誘起しやすい
FTD(前頭側頭葉変性症)は食欲向上、甘辛いもの好きが多い
認知症ちえのわnetが認知症対応の参考になる(阪大)
<ドライマウス>
女性が圧倒的に多く50代後半から増加傾向にある
舌背の濡れ具合、乳頭の萎縮の有無などでも違いが明確に分かる
唾液分泌は1日1〜1.5L
唾液の材料は血液、命令は自律神経が行っている
5剤以上の投薬で転倒が増える
家族性アルツハイマーは親と同じ年齢で始まることが多い