口腔体操の「パタカラ体操」と「あいうべ体操」はどちらが良いの?と質問されたことが何度かありますので、ここで私の見解を書いてみますね
「パタカラ体操」は舌の様々な動きが組み込まれていて、噛んだり食べ物を飲み込む機能の回復・維持が主目的です
パ:唇を閉めるの筋力(食べ物を口からこぼさないように)
ラ:舌先を上の前歯の裏につける筋力(のどへと運ぶため)
タ:舌を上あごにぴったりつける筋力(飲み込むため)
カ:喉の奥を閉める筋力(食道まで運ぶため)
「あいうべ体操」は「パタカラ体操」に比べて、舌よりも唇の筋力に関わる動きが多く、提案された今井先生は全身疾患への効果を提唱されているようです
「どちらをした方が…」と言うよりも両方するのがベストですね
ちなみに私の施設では毎日昼食前に「パ」の付いた言葉を利用者さんに二つ提案してもらって、それを10秒間繰り返し唱えてもらい、その後「タ」「カ」「ラ」を順に同じように二つ提案していただき各10秒間繰り返しています