日本認知症学会参加の為、札幌に来ています
本日の覚書①です。
興味のある方はご覧くださいませ
これは、内容的に結構専門的で、一般の方々に分かりやすくするのは無理でした
ごめんなさい
認知症による問題行動に対しては、グループ活動・音楽療法などの非薬物療法から始めるべきで、直ぐに薬物療法に移るべきではない
事例:60代前半 「命を狙われている!」と訴えたり、暴力・暴言 易怒性がある患者
それまで、アルコールを大量に飲んでいたのを急に辞めた為のアルコール離脱症状と、レビー小体認知症の軽度認知障害が併発していた(スペクト検査で後頭葉の血流が少ないのを確認)
BPSDでは精神科の病名がつけられ易い
BPSDの出る原因は認知症病歴の時期によって異なる
初期の認知症の患者は、周りに対してセンシティブになっている中で、精一杯、周りに迷惑をかけないように本人なりに努力している
家族がしっかり安定してないと認知症患者への対応は難しい
ドネペジルからガランタミン変更により易怒性が落ち着いた事例もある
レミニールに変えて表情がなくなったという事例もある
メマリー20mgから10mgに減らすことで夜間大声が落ち着いた事例も
うつ病のアパシーは、やる気がない状態になる為、家族は心配するが、本人は全く悩んでいない
アリセプトなどで対処できる場合もある
幻覚、妄想、焦燥、攻撃性に対しては、まずメマリーなど、次にセロトニン受容などに移行する
抗精神病薬を新たに始めて10週間以降から、劇的に死亡率が上がるので、抗精神病薬は10週間以内で減量したり中止したりするのが望ましい
抗精神病薬は月一度は症状評価を行うべき
せん妄以外ではハロペリドールを第一選択薬とはしない
ベンゾゼアゼピン系は特にDLB(レビー小体型認知症)には良くない
だそうです
毎回ですが、私が聞いて覚書としてメモしているものなので、もしお詳しい先生方が読まれて、間違っているように感じるものがあれば、是非ご指摘・ご指導くださいませ^_^