2018年認知症学会の覚書②
今回は一般の方でもわかり易いかと思われます
興味のある方はどうぞ
認知症の非薬物療法
積極的に様々な事に関わる人は認知症にかかりにくい
防御は運動と認知トレーニング(ポケモンGOなども良い)
中年期からの難聴が良くない
有酸素運動は前頭前野に効果的。週に3回から4回。
レジスタンス運動も効果あり
デュアルタスク(2つのことを同時に行うこと)は前頭葉や頭頂葉にも効果的
模倣(目の前の人の真似をする事)は前頭葉を活性化させる
非薬物療法のエビデンスが乏しいのは、施術者によって全く異なるから
その人の立場に立って、症状が生じた理由や原因を考える
焦燥性興奮は、患者の「できない」「忘れる」に対しての、ご本人ののイライラからくる
鬱に関しては、運動療法はあまり効果はみられない
側頭葉・頭頂葉の血流低下の有無で若年性アルツハイマーか抑うつかを判断する
幻覚や妄想に対してのエビデンスのある非薬物療法はない
DLB(レビー小体認知症)では幻視に加えて錯視も多い。錯視から幻視が始まる事も少なくない
錯視(例えばハンガーが人に見えたりコンセントが像に見えたり、視覚に対する錯覚の事)
DLB(レビー小体認知症)にホラーを聞かせたり見せたりすると錯視も増える
不安が錯視を誘発し易い為、不安を解消する策を講じると良い
嫉妬妄想のリスクは、DLB(レビー小体認知症)であること・抗パーキンソン薬・右頭頂葉血流低下など
嫉妬妄想の対策
①配偶者に嫉妬妄想の発現機序を説明
②配偶者も弱っているふりをする
③抗パーキンソン病薬の減量
④自己効力感低下への対応
認知症の方に対する時
強制的態度は駄目
介護者が本人の言語化できない気持ちを、傾聴して言語化するのを助けるのが大切
介護者は傾聴の際に時間を気にしない