2020年7月18日<転倒1~2か月後の異変に注意>

2023/12/03
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🍎慢性硬膜下血腫🍎

転けたり頭を打ったりすると、先ずは骨折やタンコブが気になるところですが、特にご高齢者で怖いのが、この病気です🍀

頭を打って1〜2ヶ月してから、認知症のような物忘れやふらつき、歩行障害などが起こってしまう「治せる認知症」の一つに挙げられています🍀

頭の打撲により、頭蓋骨の直ぐ下にある硬膜と脳との間に、血管から血液が徐々に漏れ続けて血腫になり、脳を圧迫して、この症状を引き起こしてしまいます🍀

ご高齢者に多い理由として

🌼脳梗塞などの既往から血液サラサラのお薬を飲んでる方が多い為に止血しにくい

🌼血管が弱っていらっしゃる方が少なくない

🌼自律神経の不調やレビー小体認知症などで転倒しやすい

などが挙げられます🍀

新しく入所された方だと、その前にどんな転倒があったかまでは把握できない場合が多いので見落としてしまいがちですが、通常の認知症と違うかなぁ〜と感じるのは、悪化のスピードが速いこと🍀

勿論、その状態によってスピードも異なるので一概には言えませんが、ご高齢者が身近にいらっしゃる方は是非、こんな病気がある事を頭に留めて置いていただければと思います🍀

通常、頭部MRIやCTで発見できますが、転倒直後ではまだ大きくなっていないので把握できません🍀

認知症がある程度進んでいらっしゃると、ご自身が転倒したり頭を打ったことすら記憶にない事が多いので、急激に症状が悪化したら、今一度この病気を疑って病院にお連れください🍀

気付いてあげられるのは、身近で毎日の様子を観ている家族や介護士ですね