「認知症になってしまったご家族を、できる限り自分達でみて差し上げたい…」
そんな優しい想いは、本当に素晴らしいのですが、時として、ご家族が頑張りすぎて、「もう少し早くお預かりできていれば、ここまでご本人が苦しまれなくて済んだかもしれないのに…」と感じる事があります
どうして施設に入るようになったかも理解できず、ご自身が今いらっしゃる場所が自宅かそうではないのかすらわからない段階になると、ご本人の精神的混乱は大きく、慣れるまでに通常の入所の何倍も時間がかかり、お心を痛められることになります
それぞれ担当のケアマネージャーさんがいらして、そのタイミングは見極めていらっしゃると思うので、できるものなら、無理をして家族自身が憔悴しきってしまう前に、ケアマネさんのお勧めに沿う方が良いように感じます
「ここは何処?」
「どうして私はここに居るの?」
「どうして私は知らない人と一緒に暮らしてるの?」
認知症は、ご本人が一番不安で辛い病気です
ご家族もどうぞ、頑張りすぎずに専門家にお任せくださいませ